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山岡酒店の日記やお知らせ、売り物のお酒をご案内しています。 飲むこと食べることをこよなく愛する私と料理と素材に精魂込める母と商品知識は今ひとつながら愛想はいい父親の三人の店です。
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 昨年始めて取り組んで、好評のうちに完売しました京都産のライ麦のビール「京都ぐるり」が、今年も発売です。

 今年は初めての試みとして、瓶だけでなく樽も用意しました。いくつかのお店では樽生でお飲みいただけます。
 




 京都ぐるりは、当店が企画し、新潟麦酒が醸造したライ麦ビールです。今年で二年目です。原材料の半分がライ麦ですが、ライ麦を麦芽にしていないため、酒税法上は発泡酒として扱われます。
 薄い黄色で白くにごり、オレンジに似たフルーティーな香りとまろやかな口当たりが特徴です。また、味の奥にはライ麦の特徴と思われる、特有のかすかな酸味とスパイシーな印象があります。

 京都ぐるりのライ麦は、京都府南丹市日吉町胡麻に就農して二年の中村新さんが作ったもので、農薬も化学肥料も使わず、天日干しされたものを使っています。
 ライ麦は梅雨のころに収穫されますが、長雨に遭うと有毒なカビを生じて食用に使えなくなるために栽培が難しく、梅雨の無い北海道以外、国内ではほとんど栽培されていません。

 また、ライ麦ビールも中世では広く作られていたのですが、現在は世界的に見ても珍しいビールで、国内で醸造した実績があるのは、他に4,5社程度。そのうえ国産のライ麦を使ったものは知る限り思いあたりません。
 また、京都産の素材を使ったビールはいくつか作られていますが、原材料の半分以上が京都産というのは京都ぐるりが初めてです。地産地消を目指すビールとしては良くできたものだと自負しています。

 なお、京都ぐるりのもう一歩踏み込んだ楽しみ方としてお奨めしたいのは、ライ麦の故郷、胡麻の村の中にあるパン屋さんで、ライ麦パンとともに楽しむこと。数量限定ですが、中村さんのライ麦を使って、ライ麦パンが作られています。わたしも未体験ですが、いつか堪能してみたいです。
 もう一つ、ライ麦の収穫のあとに育てられた丹波黒大豆の枝豆が、今美味しく食べられる旬を迎えました。黒豆の枝豆とライ麦とは、同じ畑で育った、幼馴染じみのようなもの。この黒大豆をつまみに京都ぐるりを飲んで見るのも、これまた良いものです。


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