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山岡酒店の日記やお知らせ、売り物のお酒をご案内しています。 飲むこと食べることをこよなく愛する私と料理と素材に精魂込める母と商品知識は今ひとつながら愛想はいい父親の三人の店です。
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 当店のお酒の会は、毎回毎回、日本酒と地ビールを主題にしてきました。何回か別の酒を脇で紹介したことはありますが、日本酒も地ビールも出さないのは今回が初めて。取り上げたのは、歴史的に夏の暑気払いに飲まれてきたお酒が主です。
 今回少々心配がありました。今までお燗は散々しましたが、水で割ることはほとんどなかったのです。お恥ずかしいことながら、それむきの道具もありません。まあ、それでもなんとかなりました。使ったのは計量カップ。名より実です。
 参加いただいたのは7人の方々。暑気払いといいながら、込み合って最初から暑いなかでのお酒の会になりました。何回か来て頂いているかた4人と、2回目の方が3人。もう少し正確に言いますと、常連さんとそのお友達のご夫婦、常連のご夫婦とそのお友達、そして常連さんという具合。良い塩梅です。

 お出ししたのは次の通り。

尾瀬の雪どけ 梅果恋(梅ワイン)

招徳     梅りきゅーる(純米酒りきゅーる)

花見蔵    酒蔵の梅酒(日本酒使用の梅酒)

福来純    柳蔭

花見蔵    本直し

福来純    梅美醂


 梅果恋は、梅果汁のみで作られたワインで、補糖も保存料添加もありません。そのため、年によってアルコール度数も変わり、今年は9度ほどだったそうです。もちろん要冷蔵。

 要冷蔵ということもあり、冷たいままで出したのですが、時間がたってぬるくなってからのほうが、甘味が引き立って好評でした。


 招徳の梅りきゅーるは、同社の純米酒でつくった梅酒です。普通の梅酒にはない、日本酒の風味との調和が面白く、興味を持ってもらえたようです。

 この商品は、発売から何年もたっておらず、まだ日が浅く、味の組みたても試行錯誤されておられる様子。初めてうちで仕入れたときの梅リキュールの味を覚えておられる方も参加してくださってましたが、やはり味の変化には気づいておられました。

 以前に比べて、梅の風味が前面に出ている印象です。この夏仕込んでおられるのも、また味が変わるようで、今度はどうなるか楽しみです。


 酒蔵の梅酒は、純米酒と焼酎から作られた梅酒です。製造元の白扇酒造さんは、元来味醂のメーカーさんで、味醂の製造のために、日本酒と焼酎をつくり、さらにみりんベースの梅酒も作ってこられました。だから、この商品はある意味この蔵の集大成かもしれません。

 度数は12度ほどと高くありませんが、お酒がずいぶんとろりとしていて、味もかなりこってりしています。普通の梅酒を割って12度ほどにしたら、ここまでとろりとしてませんから、ある意味不思議な梅酒です。


 さて、梅酒をいったんお休みし、次は柳蔭。落語の青菜にも出てくるかつての高級酒。ただし、大正時代には酒税の関係で清酒が高値になり、むしろ割安な庶民のお酒になっていったもの。当時から夏の飲み物でした。みりんと焼酎とで作られているのですが、絞りたての若い味醂を使ってできているため、白っぽい色をしています。

 もともとが20度以上あり、割って飲むのですが、割る前と割ってからを比べてもらったところ、度数の高さにもかかわらず、割る前のほうが好評でした。飲みやすい20度以上のお酒です。ある意味怖いお酒です。


 おなじく白扇酒造の本直しです。本直しも柳蔭も本来同じものですが、同社では、若い味醂を使ったものを柳蔭、熟成した味醂のものを本直しとして出しておられます。色もほぼ味醂のような色です。スーパーの特売に並ぶようなうすい味醂と比べたら、こちらのほうが濃いくらいです。

 熟成が進んで知る分、甘味もまろやかで、旨味も多く、味全体に深みがあります。柳蔭とはずいぶん印象が違います。同じく割ったものと比べてもらったのですが、こちらは割ったものの方が好評でした。


 最後に梅美醂。引き続き白扇酒造です。梅酒の中でも最も個性的ではないでしょうか。味醂で造った梅酒です。同社の人気商品三年味醂がベースになっており、糖分は味醂のものだけ。新たに加えていません。そのため、非常にまろやかな甘さです。こちらは、そのままでよし、割ってよし。

 やや甘さが強めですので、割ったほうが甘味が抑えられて、酸味と甘味のバランスがよくなると思います。



 ここまで紹介して、気づかれた方はあるでしょうか。いずれも糖分の多いお酒です。夏に飲むのは、水のようなビールかカチ割りの焼酎というのは、ごくごく最近の話。それにそういうのみ方は、体が冷えるだけで、栄養の補充にはなりません。古来の甘いお酒を冷やして飲むのは、涼を得るだけでなく、胃腸が弱って食欲がおち、不足しがちな栄養を補って夏ばてを防ぐ効果もあったのです。非常に理にかなっています。

 皆さんも一つお試しください。



 最後に余興といっては何ですが、先日の店のブログで紹介した、静原の玉子黄身を摘まんでみました。直にみてもらうと違いますからね。しかしまた、写真を撮りそこないました。画像はもう少しお待ちください。
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