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山岡酒店の日記やお知らせ、売り物のお酒をご案内しています。 飲むこと食べることをこよなく愛する私と料理と素材に精魂込める母と商品知識は今ひとつながら愛想はいい父親の三人の店です。
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 9月のお酒の会の予定が決まりましたのでお知らせします。
 9月は小江戸ビールから、ビンの新製品が出る予定です。また、旧製品はほぼ品切れになるはず。小江戸ビールの歓迎会とお別れ会になるかもしれません。あと、8月もまだありますのでよろしく。


8月
24日(木) 日本酒の会
29日(火) 地ビールの会

9月
 7日(木) 地ビールの会
12日(火) 日本酒の会 
18日(月) 日本酒の会 
27日(水) 地ビールの会


いずれも夜6時半より
場所は当店のカウンター
参加費1500円 
あらかじめご予約ください

 9月は祭日がありますが、店は普段どおりに営業しています。日曜日だけお休みです。平日には来にくい方、のぞきにきてください。
 

住所 千本今出川上る信号2つ目手前西側 一見八百屋
連絡先 電話・ファックス 075-461-4772
個人ブログ http://d.hatena.ne.jp/yamaokasakeya/
店用ブログ http://yamaokasaketen.blog.shinobi.jp/
メールアドレス otayori@yamaoka-sake.com





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 当店のお酒の会は、毎回毎回、日本酒と地ビールを主題にしてきました。何回か別の酒を脇で紹介したことはありますが、日本酒も地ビールも出さないのは今回が初めて。取り上げたのは、歴史的に夏の暑気払いに飲まれてきたお酒が主です。
 今回少々心配がありました。今までお燗は散々しましたが、水で割ることはほとんどなかったのです。お恥ずかしいことながら、それむきの道具もありません。まあ、それでもなんとかなりました。使ったのは計量カップ。名より実です。
 参加いただいたのは7人の方々。暑気払いといいながら、込み合って最初から暑いなかでのお酒の会になりました。何回か来て頂いているかた4人と、2回目の方が3人。もう少し正確に言いますと、常連さんとそのお友達のご夫婦、常連のご夫婦とそのお友達、そして常連さんという具合。良い塩梅です。

 お出ししたのは次の通り。

尾瀬の雪どけ 梅果恋(梅ワイン)

招徳     梅りきゅーる(純米酒りきゅーる)

花見蔵    酒蔵の梅酒(日本酒使用の梅酒)

福来純    柳蔭

花見蔵    本直し

福来純    梅美醂


 梅果恋は、梅果汁のみで作られたワインで、補糖も保存料添加もありません。そのため、年によってアルコール度数も変わり、今年は9度ほどだったそうです。もちろん要冷蔵。

 要冷蔵ということもあり、冷たいままで出したのですが、時間がたってぬるくなってからのほうが、甘味が引き立って好評でした。


 招徳の梅りきゅーるは、同社の純米酒でつくった梅酒です。普通の梅酒にはない、日本酒の風味との調和が面白く、興味を持ってもらえたようです。

 この商品は、発売から何年もたっておらず、まだ日が浅く、味の組みたても試行錯誤されておられる様子。初めてうちで仕入れたときの梅リキュールの味を覚えておられる方も参加してくださってましたが、やはり味の変化には気づいておられました。

 以前に比べて、梅の風味が前面に出ている印象です。この夏仕込んでおられるのも、また味が変わるようで、今度はどうなるか楽しみです。


 酒蔵の梅酒は、純米酒と焼酎から作られた梅酒です。製造元の白扇酒造さんは、元来味醂のメーカーさんで、味醂の製造のために、日本酒と焼酎をつくり、さらにみりんベースの梅酒も作ってこられました。だから、この商品はある意味この蔵の集大成かもしれません。

 度数は12度ほどと高くありませんが、お酒がずいぶんとろりとしていて、味もかなりこってりしています。普通の梅酒を割って12度ほどにしたら、ここまでとろりとしてませんから、ある意味不思議な梅酒です。


 さて、梅酒をいったんお休みし、次は柳蔭。落語の青菜にも出てくるかつての高級酒。ただし、大正時代には酒税の関係で清酒が高値になり、むしろ割安な庶民のお酒になっていったもの。当時から夏の飲み物でした。みりんと焼酎とで作られているのですが、絞りたての若い味醂を使ってできているため、白っぽい色をしています。

 もともとが20度以上あり、割って飲むのですが、割る前と割ってからを比べてもらったところ、度数の高さにもかかわらず、割る前のほうが好評でした。飲みやすい20度以上のお酒です。ある意味怖いお酒です。


 おなじく白扇酒造の本直しです。本直しも柳蔭も本来同じものですが、同社では、若い味醂を使ったものを柳蔭、熟成した味醂のものを本直しとして出しておられます。色もほぼ味醂のような色です。スーパーの特売に並ぶようなうすい味醂と比べたら、こちらのほうが濃いくらいです。

 熟成が進んで知る分、甘味もまろやかで、旨味も多く、味全体に深みがあります。柳蔭とはずいぶん印象が違います。同じく割ったものと比べてもらったのですが、こちらは割ったものの方が好評でした。


 最後に梅美醂。引き続き白扇酒造です。梅酒の中でも最も個性的ではないでしょうか。味醂で造った梅酒です。同社の人気商品三年味醂がベースになっており、糖分は味醂のものだけ。新たに加えていません。そのため、非常にまろやかな甘さです。こちらは、そのままでよし、割ってよし。

 やや甘さが強めですので、割ったほうが甘味が抑えられて、酸味と甘味のバランスがよくなると思います。



 ここまで紹介して、気づかれた方はあるでしょうか。いずれも糖分の多いお酒です。夏に飲むのは、水のようなビールかカチ割りの焼酎というのは、ごくごく最近の話。それにそういうのみ方は、体が冷えるだけで、栄養の補充にはなりません。古来の甘いお酒を冷やして飲むのは、涼を得るだけでなく、胃腸が弱って食欲がおち、不足しがちな栄養を補って夏ばてを防ぐ効果もあったのです。非常に理にかなっています。

 皆さんも一つお試しください。



 最後に余興といっては何ですが、先日の店のブログで紹介した、静原の玉子黄身を摘まんでみました。直にみてもらうと違いますからね。しかしまた、写真を撮りそこないました。画像はもう少しお待ちください。
 8月のお酒の会は、夏の盛りですので、暑気払いの梅酒や柳蔭の会もします。ちょっと変わった趣向です。よろしくお越しください。


7月
27日(木) 地ビールの会

8月
 4日(金) 地ビールの会
 9日(水) 暑気払いの酒の会 
24日(木) 日本酒の会 
29日(火) 地ビールの会


いずれも、夜6時半より
場所は当店のカウンター
参加費1500円 
あらかじめご予約ください


 繰り返しになりますが、梅酒や柳蔭など、その昔、暑気払いに用いられたお酒や、今風の涼やかなお酒をお出しします。ほぼ和酒です。
 7月は28日の地ビールの会があります。こちらのご参加もお待ちしてます。

 あと30日に大阪で開かれる純米酒フェスティバル昼の部に参加します。参加される方、会場でお会いしましょう。

 8月は通常通り日曜日がお休みです。また16日はお盆休み。そのほか臨時に21日が配達のみの営業になる予定です。ご迷惑をおかけします。
 

住所 千本今出川上る信号2つ目手前西側 一見八百屋
連絡先 電話・ファックス 075-461-4772
個人ブログ http://d.hatena.ne.jp/yamaokasakeya/
店用ブログ http://yamaokasaketen.blog.shinobi.jp/
メールアドレス otayori@yamaoka-sake.com





 暑さにへこたれておりまして、書くのがすっかり遅れております。申し訳ありません。
 さて、今月2回目のお酒の会は、直前でお二人の方が参加できなくなり、4人の方の参加でした。暑い中、かなり遠くからお越しいただいたかたばかり。ありがたいことです。お二人は初参加。お一人も日本酒のほうは初めてです。
 お酒を出してる私が言うのもなんですが、この日こられた方は、非常に運がよかったと思います。最初にお出ししたお酒が違います。
 お出ししたお酒は次の通り。

(日本酒)
喜楽長     金賞受賞酒(平成17年)
百楽門     吟造り純米生原酒
尾瀬の雪どけ  はつのみきり 純米吟醸原酒
招徳      純米にごり酒

(地ビール)

オゼノユキドケ ブラウンヴァイツェン
新潟麦酒    エスプレッソ


 1本目は高価なお酒です。喜楽長金賞受賞です。年に一度の鑑評会にあわせ、贅を尽くして作ったお酒ですので、実際からみればむしろ安いのですが、普段出してるお酒からすれば、なかなかのお値段。それゆえ売れないままでしたので、この際ですから出しました。初めての方もおられますし。
 味のほうはといいますと、最近の金賞受賞酒にあるように、香りが明瞭な上に味のほうも酸味を主体にしていて、飲んだときのどっしりとした印象と飲んだ後のきりっと締まったキレのよさを感じます。良いお酒です。
 しかし、貧乏性の私でなくとも、たくさん飲めるお酒ではありません。結果的には体に無理がかからないとは思うんですが。

 次は今月に入って入荷したお酒です。百楽門の夏用のお酒、吟造り生原酒です。冬場に好評だった純米生原酒が五百万石を使っていたのと違い、奈良の酒米の露葉風を使ってます。露葉風の記憶は百楽門以外では思い当たりませんので、どういうお酒になりやすいかは解説しかねます。ただ、このお酒自体は夏に出てくるだけあって、非常にさわやかな印象です。
 香りもそれなりにあります。生酒ですから、むしろ強いくらいです。味がないわけではありません。きちんと酸味が感じられます。しかし、それが丁度良い具合になっているのでしょう。上手い具合にさわやかさを感じるところにはまっているとしか思えません。
 ここで遊びをしてみました。例によってお燗酒です。香りは強めになるはずなので、不向きかなとも思いましたが、思った以上にお燗向きのようです。

 次も夏向けのお酒として仕入れた、尾瀬の雪どけはつのみきりです。生貯蔵酒です。香りが高くて味がこってりとするほどに乗っているのは、今風というかお酒を飲み始めた人に好評なんですが、今回は先に飲んだ百楽門に比べると大味な印象さえも覚えます。単独だとそんなことはないんですが。
 さて、こちらも例によってお燗にしてみました。このはつのみきりに限らず、尾瀬の雪どけの純米吟醸に共通しているのですが、お燗にはどうも向きません。冷酒でもこってりした味わいを印象付けるからでしょうか。
 そうそう、誤解のないように申し上げて起きますが、お酒の出来が悪いというのではありませんよ。わたしの好みも入っていますし、そもそも生酒という、お燗酒に不向きなものが多いのを、あえてお燗にしてるので、だめでもともとなところもあります。

 日本酒最後は、招徳純米にごり酒です。暑い日でした。重々分かってます。それでも、日本酒の、それもよくよく体が温まるにごり酒をだしました。おいしいのもありますが、普段飲まないものを飲んで、思いがけず体に馴染む方もあるかもしれません。そういうわけで、冷酒とお燗の両方出しました。
 なんだかんだで、この日お出しした中で、一番素直においしいという反応をいただいたお酒のような気がします。もちろん、お燗が苦手とか逆にお燗のほうがいいという反応はありましたが、それはむしろ自然なこと。

 日本酒についての反省ですが、暑くなってきたので、かなり勝手が変わってきて、お燗の温度が高くなってしまっています。お燗ももっとおだやかな温度でつけないといけません。高すぎました。

 地ビールは、日本酒の締めとしていつものようにオゼノユキドケブラウンヴァイツェンを出しましたが、いつもは一本のところ、夏の暑さの中ですので、もう一本出してみました。やはりエスプレッソは衝撃的だったようです。

 さて、この日実はもう一つ、出していた飲み物がありました。そして、それが最も好評だったのです。その飲み物とは、。人間もやはり生き物。夏には水が不可欠です。

 次回の日本酒の会は、今週金曜日の21日です。開封して一週間ほどになりますが、金賞受賞酒はまだ楽しめるはずです。
 月末の地ビールの会27日。新しいビールは入荷してるのでしょうか?私にも分かりません。
 そして、8月のお酒の会は、1回分、甘い和酒の会を予定してます。梅酒柳蔭など、暑気払いのお酒をお出しする予定です。

 雨が降りそうで降らないまま、蒸し暑い夕方になった地ビールの会。直前でバタバタと申し込みがあり、4人の方が参加です。初めての方もお一人。
 お出ししたのは、全部で10種類。目論見どおり、前回よりも種類が減ってます。しかし、まだ多すぎると思いますけど。
 小江戸ビールから、今発売中の全商品の製造を終了し、新商品に切り替えるという連絡があったので、まずは製造を終了する商品から出すことにします。

 今回お出ししたのは次の通り。今回は順番を控えてあるので間違いありません。

小江戸ビール  伝説のビール職人
新潟麦酒    麻物語
オゼノユキドケ ブラウンヴァイツェン
志賀高原ビール 美山ブロンド
新潟麦酒    ゴールデンケルシュ
オゼノユキドケ レッドエール
志賀高原ビール IPA
オゼノユキドケ 黒
志賀高原ビール ポーター
新潟麦酒    エール・ド・ルレクチェ


 まずは、伝説のビール職人。今月中に出荷が終わる商品です。
 こってりしたものが多い地ビールの中で、味に個性がありながら、それでいて飲み疲れのしにくい、非常に見事なバランスが取れていると思います。なんだかんだで、これが一番好評でした。
 次のブラウンヴァイツェンは、ほどほどにぬるくしてお出ししたので、ヴァイツェン特有の甘い香りと炒った麦芽の香ばしさとが引き出されていました。
 三つ目の美山ブロンドは、すっきりした印象もあるんですが、アルコール度数は6度以上あります。そのため、こってりした印象も隠れています。参加の方々が結構お酒に強い人が揃っていたせいか、軽く飲めると感想が帰ってきました。といっても、度数は高めなんですから、飲みすぎにはくれぐれも注意が要ります。
 次に、さらに度数の高いゴールデンケルシュです。度数は8度。さすがにここまでくると、喉ごしなどが、普通のビールと違うのがはっきりします。一度の違いも、かなりはっきり出てきます。もちろん、ぐいぐい飲むべきものではありません。ちびちびとワインのように飲むものです。
 ここから、度数でなく際立った個性ビールを出していきます。まずレッドエールです。比較的ホップを多めに使った苦いビールです。香ばしい麦芽の風味とうまく調和させてあるので、飲みづらいということはありません。
 そして、そのホップの苦味、麦芽の甘さをさらに引き出したのが、IPA。上手くバランスの取れた、比較的のみ安い仕上がりとはいえ、ホップの苦味が思っていた以上に好評でした。
 続いて、オゼノユキドケ 黒です。こげからくる強い苦味が特徴なんですが、十分にぬるくなっていたので、むしろ甘さが感じられるほどでした。
 苦いところに甘さが加わって、こってりしながら飲みやすいビール、ポーターです。上の黒と合わせて、普通に売っている「黒ビール」との違いで大いに盛り上がりました。
 一通り味見してもらって、最後にフルーツビールのエール・ド・ルレクチェです。じつは、今回さくらんぼの差し入れがあり、そのさくらんぼとあわせるなり、口直しをするには、これが良かろうと思い選びました。

 こちらは、当日のもう一つの主役さくらんぼ。甘味が強いのに、いやらしすぎない程度に絶妙のバランスがとれていて、非常においしくいただきました。大好評のうちに、さくらんぼは見る見る減っていきました。さくらんぼの差し入れ、ありがとうございました。

 さて、お開きになってから、参加者の方々の興味は、自然、もうすぐ新しい商品に切り替わる、小江戸ビールに集まりました。新顔の志賀高原ビールなどももう少し注目してほしかったんですが、「これで最後」っていうのは強いですね。


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京都市上京区千本今出川上る牡丹鉾町555

電話番号
075-461-4772
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